中医学漢方症状別治療

肥満症の漢方治療

肥満とは

正常な状態に比べて体重が多い状況、または体脂肪が過剰に蓄積した状況を指し、遺伝、年齢、飲食習慣、運動量、精神刺激などと関係があります。

肥満の分類

肥満には大きく分けて、おなかの回りに脂肪がつく固太り(リンゴ型)と、下半身・腰周りに脂肪が多くつく水太り(洋なし型)のニタイプがあります。固太りは内臓脂肪が多く、他の病気を合併する率が高い、危険なタイプです。水太りは排泄代謝が悪くなり、余分な水分を体内に溜まり、女性の多いタイプです。

肥満の原因

漢方では肥満の原因を主に食べすぎ(胃熱証)や水分代謝の滞り(脾虚痰湿証)、それに加えて血液循環の停滞、ストレスと考えています。

胃熱による肥満(食べ過ぎ、固太り・リンゴ型タイプ)

よく食べ、栄養分過剰に蓄積され、固太りタイプ

症 状
元気で、固太りで、食欲が盛んで、肉食など味濃い食事を好む、便秘、興奮しやすく、怒りっぽい、肩こり、胸苦しさなど。
原 因
生まれつき吸収力がよく、それに加えて濃厚食を好む、体に栄養分が過剰に蓄積され、体重が過剰となるもの。
治療法
胃熱を清め、亢進する胃の働きを回復させ、肥満を改善する。
処 方
防風通聖散、大柴胡湯、桃核承気湯、柴胡加竜骨牡蛎湯
脾虚痰湿による肥満(代謝が悪く、水太り・洋なし型タイプ)

あまり食べずに、代謝が悪く、余分な水分を溜まり、水太いタイプ

症 状
水太りで、肌肉弛緩、多汗、体が重だるい、疲れやすい、尿の出が悪い、むくみ、食欲不振、軟便、下痢など。
原 因
食生活の不摂生などの原因で胃腸の消化・吸収機能が低下になり、食べたり飲んだりしたものをうまく利用できず、痰湿や脂肪が形成され、それが体内に蓄積すると肥満になります。
治療法
胃腸機能・代謝機能を高め、溜まった余分な水分を除去し肥満を解消します。
処 方
六君子湯、防已黄耆湯、平胃散、五苓散

肥満症は遺伝、年齢、飲食習慣、運動量、精神刺激などと関係があります。肥満症の治療には薬だけでなく、食事療法や運動療法も大切です。

医科歯科連携 OMSBクリニック