これは、500cc中15gから60g(通常の30~120倍)という高濃度のビタミンCを点滴で混入することによって、免疫活性をあげ、遺伝子の修復が発揮されるレベルまで血中濃度を引き上げる手法です。
あらゆる病気は、ストレスによりDNAの損傷をうけています。病気はDNAの損傷から起こっているのですが、一度傷害をうけたDNAをよくすることは、現在では、難しいとされています。しかしこの治療では、DNAの損傷の修復に作用しますので、病気の根本をよくすることにつながります。
*治療は、疾患によって、また、個人差がありますが、通常は、15g~25gを2週間に1回のペースで2~5回で、効果がでております。
*この治療に用いるビタミンCは従来の日本製は、残念ながら、天然ではなく、防腐剤が添加されているために、大量の投与には使用できません。そのため、アメリカの代替医療で用いられている輸入した天然の防腐剤が含まれないビタミンCを用いて行います。
また、高濃度ビタミンCの輸入した製品には、とうもろこし由来のものとキャッサバ由来のものがあります。とうもろこし、キャッサバのどちらにも効果のある方は、比較的少ないため、当院では、より、患者様に効果的な治療をさせていただくために、種類、適量などもオーリングテスト(同意の上)を用いてご相談に応じております。
当院は、点滴療法研究会に所属し、信頼のおける治療を心がけております。
» 点滴療法研究会 http://www.iv-therapy.jp/
1. 高濃度ビタミンC点滴は、天然の抗ガン剤としてアメリカから上陸
高濃度ビタミンC療法は、ノーベル賞を2度受賞したライナス・ポーリング博士がビタミンCを1日数十g摂取することで、風邪予防やがん予防に効果があった」とする研究発表から生まれました。
この理論の元に研究が進められ、2005年9月にアメリカの国立衛生研究所(NIH)、国立ガンセンター(NCI)、食品医薬品局(FDA)の科学者たちが「ビタミンCは選択的にガン細胞を殺す」と発表したのを機に、アメリカ全土で普及が加速。
現在ではアメリカの医師、代替統合医療医、自然療法医など約1万人の医師がこの療法でガン患者の治療をしているといわれています。
日本では、この先進的なガン治療法の存在について広く知られることはなく、2007年に点滴療法研究会が発足され、現在では100をこえるクリニックで治療がなされ、情報交換の場となり、エビデンスのあるプロトコールがつくられています。
2. 天然の抗ガン剤の他、こんな症状にも適応
当院では、癌以外の方にも点滴をして効果を得ております。たとえば癌ではないが癌が心配な方にも予防投与が可能です。また、なんとなく元気がない、ストレスを解消したい方、ビタミンCの不足(人体ではビタミンCはつくれない)、顔の艶をよくしたいなど美容的な目的などでも行っておりますのでお気軽にご相談ください。また、下記症状にも効果的と思われますのでご希望の方はご相談ください。
適応疾患
- 抗ガン作用
- 遺伝子修復作用(慢性B型、C型肝炎)
- 慢性炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎・膠原病、リウマチなど自己免疫疾患)
- 脳の血流をあげる作用(脳梗塞後の後遺症、認知症、高血圧、その他)
- 免疫機能強化(花粉症、アトピー性皮膚炎、風邪予防、疲れた時、慢性疲労症候群)
- 抗酸化作用(老化防止、生活習慣病)
- うつ状態改善作用【脳のセロトニンを分泌させる】(うつ状態、やる気がでない状態)
- 脳の機能低下、メラトニンの分泌低下(不眠症)
- 美容効果
- メラニン合成抑制作用(美白効果、肝斑の改善)
- コラーゲン合成促進作用(しわ、たるみ)
- 肌の保水力促進作用(乾燥肌の改善)
メカニズム
2007年5月にアメリカのNIH、NCI、FDAの共同研究チームが発表した論文が発表されました。これによると、高濃度ビタミンCを静脈に点滴投与すると、ビタミンCは毛細血管にしみ出して酸化され、大量の過酸化水素を発生させます。
この過酸化水素は正常な細胞には無害ですがガン細胞、異常な細胞、遺伝子に対しては、攻撃します。
なぜかといえば、正常な細胞には過酸化水素を中和する肝酵素(カタラーゼ)があるのに対し、ガン細胞や異常な細胞はその酵素が少ないため過酸化酸素がガン細胞や異常な細胞に取り込まれると、ガン細胞や異常な細胞のDNAなどに傷害が生じ、エネルギーが生成できなくなってガン細胞や異常な細胞は死んでしまうというメカニズムです
主なリスク、副作用
口渇・頻尿・点滴痛、溶血(赤血球の破壊)による血尿(G6PDと言う酵素の欠損・欠乏による)、アレルギー反応(稀)
癌治療について
点滴研究会でのビタミンC大量療法 癌治療適応基準
- 標準治療が無効である
癌に対して有効な治療法がない方。または、効果が得られない方。抗ガン剤の副作用が強すぎて治療が続けられない方 - 標準治療の効果を高める
- 寛解期を延長させる
- 化学療法・放射線療法の副作用を軽減する
- QOLの改善。(生活の質の向上)
- 代替治療を受けることを希望する方
このセミナーを開いている柳澤教授の言葉
「この治療法のメリットは、まず副作用がほとんどないことです。むしろ、ビタミンCによって正常な細胞の免疫力が活性化するために、化学療法や放射線療法による副作用が軽減され、患者さんのQOL(人間らしい望み通りの生活を送ることができるかという心の豊かさを含めた生活の質、人生の質)を向上させる効果がみられています。またそれにともない、抗ガン剤自体の切れ味も増すので、化学療法と併用することで相乗効果が期待できると考えています。」
週間新潮 08年6月の取材より。
アメリカの公的許可のもと、本格的な臨床試験がスタート
カンザス大学では、NIHの許可を得て、2007年に卵巣癌、子宮体ガン、子宮頸ガンに対するビタミンC大量療法の臨床試験が進められ、また、トーマス・ジェファーソン大学病院の統合医療センターで、非ホジキン悪性リンパ腫患者について、実施しています
どのガンに有効か
大腸、肺、膵臓、卵巣、膀胱、腎臓、乳、前立腺、胃、子宮、リンパ、脳、血液、肝臓すべてのガンにチャレンジする価値があります。
高濃度ビタミンC大量療法が受けられない方
- 腹水のある方
- 腎臓機能の弱い方
- 脱水症状の方
- 病状が極端に悪化している方
- 透析中の方
報告
米国・人間機能改善センターでは、明らかに効果があるのは60~70%だと報告されています。ガンの進行度がそれぞれ異なり、全ての患者さんを対象とした割合です。
超高濃度ビタミンC点滴療法の費用
- 1回につき (15g) — 15,000円(税込 16,500円) 点滴時間 30分~40分
- 1回につき (20g) — 16,500円(税込 18,150円) 点滴時間 30分~40分
- 1回につき (25g) — 18,000円(税込 19,800円) 点滴時間 40分~50分
50g以上の点滴を希望される方は、初回のみ血液検査(G6PD)11,000円(税込)が必要になります。