ビタミンやミネラル
現代の医学・栄養学では常識となっている通り、人間には微量ながら生きていくことに必要不可欠な栄養成分があります。ビタミンやミネラルなどです。それはパンやご飯、めん類(炭水化物)や肉、さかな(タンパク質、脂肪)を食べているだけでは人間は生きていけないということです。よく知られているビタミンABCDEや鉄分、カリウムなどだけでなく、多くの必要な栄養素があります。一般に「1日の食事で30品目を取るように」と言われているのは、それらビタミンやミネラル、補酵素などといった栄養素をまんべんなく取るためです。
「活性酸素」や、それを除去する「抗酸化物質」
近年、体内で自然に発生する活性酸素を除去することががんや各種成人病などの病気予防や老化防止につながることが分かっており、その活性酸素を取り除く抗酸化作用のある物質が重要視されています。
近年ビタミンのA、C、Eなどは抗酸化物質として再認識されていますし、ワインに含まれるポリフェノールやお茶の中のカテキン、コエンザイムQ10なども抗酸化作用があります。それらはコマツナ、ホウレンソウ、ニンジン、カボチャなどの緑黄色野菜や果物や緑茶などをよく取ることによって、日常生活でも十分にとることができます。
その他、人間の健康増進にとって有用な成分
また、食品の中には、ビタミンやミネラルのように必要不可欠ではなくても、人間の健康増進にとって有用な成分がさまざまあります。例えばいくつか挙げてみると、「さかなに含まれるEPAやDHAはコレステロールを下げ、神経系を正常にする。」、「ブロッコリーやキャベツなどに含まれるスルフォラファンは抗がん作用がある。」、「ブルーベリーなどに含まれるアントシアンは眼精疲労に効果がある。」、「納豆に含まれる納豆キナーゼは抗血栓作用がある。」・・・など、近年多くの発見があります。